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負けない強さ
155
成人式を越え、学校という温もりから解き放たれ、「大人」になって何年経っただろう。
社会に出てオレたちは知った。
自分というものは、日に日に薄れていくものなのだと。
悲しみや絶望に囚われたその時、オレたちは涙を堪えるために空を仰いだ―――

そこには一輪の梅が咲いていた。
周りはまだつぼみのままで、一つだけ咲ききっているその花は、何故か自分に似ている気がした。
今の自分は本当の自分では無いと言い聞かせ、もう既にその他大勢の一人になっている事から目を背け続ける毎日。
子供の頃になりたくなかった大人に、なってしまっている現実。
オレは周りとは違うと思い込み、ふと気付けば孤独を感じる日々。

そんな社会に馴染めない自分を、その梅に重ねてしまったのだろう。
他の梅は、一斉に咲く時を待っているのに、「自分は周りとは違う」と先に咲いてしまった。
そして周りが満開の頃、一人だけ枯れてしまうんだ。
ああ、本当は気付いているさ。
ため息とともに歩きだそうとした時、雲の切れ間から陽が差し込んだ。
光に照らされて、梅は笑っている気がした。

一人だけ咲いているのが誇りだと、それが花の矜持だと言わんばかりに綺麗に見えた。
オレのことなど関係なく、その梅は咲いている。
多分、ここを通る人は、まだ1分咲きにも満たないこの梅の木を気にも留めないだろう。
誰にも気付かれず、この梅の花は一生を終えるだろう。
花は、「それが悪いのか?」と語りかけてくる。
自分が決めた生き方に何の躊躇いも無く、そして迷いもしない。
今までも、そしれこれからも自分の選択に一切の後悔をしない。
それは自分が社会に出る時に、心に決めたことではなかったか?

今日、ここでまた思う。
オレは、オレが誇りに思う生き方をしよう。
周りに何と笑われようとも、それを糧にしよう。
社会に出て、悲しいこと、悔しいこと、辛いことは多くなった。
だが、今怒られているのは、それが今日までのオレの限界だから。
今日頭を下げているのは、明日から顔を上げて生きるため。
そしてオレは歩き出す。
梅に教わった、負けない強さを胸に。
以上、この話は全て嘘である。
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